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リゲッタ誕生秘話 第11回

Re:getA誕生秘話

リゲッタ誕生秘話 第11回

「一回の人生、行くしかないやろ!」

悩み続けていると、神戸から電話。 臣兄さんからでした。
「 やすおっ! 大丈夫や。 お前やったら出来る。
  メーカーやるしかないやろ? いつでも協力するから言えよ! 」 って。
お互い忙しすぎて長い間話をしていませんでしたが、僕を心配して電話をくれました。
突然の電話でしたが、なんかこの人に言われると元気が出ます。

この事件を知ったいろんな人に 「大丈夫や!」 「諦めるな!」 ってたくさん言われました。
みんなとにかく応援するしかなかったんだと思います。
どうしようもないことはわかっていた時代ですから。
でもね、 「 頑張れ! 頑張れ! 」 って言われ続けると洗脳されてくるものなんですね。

当時は仕事もなかったので一人でぼーっとすることが多かったのですが、
自分の人生、自分が出来ることを今まで以上にもっと真剣に考えてみました。

25歳です。大人です。 もう父と母に頼ることは出来ません。
両親は僕を育てるためにたくさんのお金を使ってきました。
どこかの会社に勤める? そんな逃げ腰でこれから家族を養っていけるのか?
ここで僕が二人を背負えんかったら男なんて辞めた方がいい。

ある夜、思い立って、
「 親父、俺と二人で展示会出てみるか? 」 って伝えてみました。
みんなの後押しもあったからかもしれません。

当時はほんまにいろんな人に助けてもらえました。
「 やすお。 本気か? 」 ってビックリしていましたが、僕が決心するのを待っていたんでしょうね。
「 お前が本気なら俺ももうひと頑張りする 」 って。
父親を見ると気のせいか嬉しそうな顔をしていました。


Re:getA誕生秘話イラスト:高本 泰朗

【成功するためには悪魔にも魂を売る覚悟がありました】

行くも地獄、戻るも地獄。
一回の人生、行くしかないやろ!って大きな決意を持って、独立の準備をしました。
もう仕事がないことを他人のせいにしたくない、仕事がないことを景気のせいや、
親元メーカー、問屋さんのせいにしたくない。
誰かに使われるのはもう嫌だ。 自滅するなら自分で納得して自滅したいって
勇気と悲壮感を持って、靴業界に挑戦をしようと考えました。

俺は物乞いではない、みんなが羨むようなメーカーまで上り詰めたい って決意していましたね。
どんな苦労にも負けない。 何があっても家族は俺のデザインで守るって考えました。

大袈裟ですが、成功するためには悪魔にも魂を売る覚悟がありました。
何かに祈ってましたね。
「 神様、30歳になったらどうなってもいい。死んでもいいです。
 だから成功させてください。 両親や家族を守らせてください。 」
って当時は祈っていました。
神様も裏を返せば悪魔かもしれないのに、命を投げ出しても成功したかったんです。
そして命を投げ出すくらいじゃないとこの不景気に成功するのは無理だと思っていました。
そのころから30歳までに結果を出す! というのを自分ルールに決めていました。

<つづく>

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第12回は2016年2月5日(金)公開!乞うご期待!
職人 Re:getAデザイナー 高本 泰朗 靴職人 Re:getAデザイナーシューズミニッシュ代表取締役 高本 泰朗

生まれも育ちも大阪の生野区という下町で過ごしてきたデザイナーの高本氏。
靴の専門学校、シューズメーカー数社での企画・デザインの経験を経て、当時靴の下請けであった実家「タカモトゴム工業所」で靴作りに励む。
2001年、後に「リゲッタ」「リゲッタカヌー」などのブランドを手掛ける「シューズミニッシュ」として、靴メーカーを始める。

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