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リゲッタ誕生秘話 第20回

Re:getA誕生秘話

リゲッタ誕生秘話 第20回

「“徹底して変わり続ける”決意」

一日18時間、靴と向き合ってきた人間が三カ月も靴作りを休むとどうなるか?
もう見たくないって考えてた靴がいとおしくなってきました。
「やっぱり靴が好きで好きで仕方がない。」
ということに気づきました。

あれだけ頑張ってきたのに、たかが靴業界のずるい大人の人たちに飲み込まれるわけにはいかない。
「このまま追い出されてはだめだ。」
という怒りも強くなり、今後はどういう方法で自分の作ったリゲッタを定着させていくかにすべてをかけて没頭しました。

もう離れたいって思っていた靴ともう一度触れ合うことで、
またクリエイティブな意識が湧いてきて楽しくなってきました。
辛いのはもうたくさん。
楽しもう。

ここで新しい考えが僕の頭に浮かびます。
「 コピーしたい人はいつまでもコピーすればいい。
 あなたたちがコピーするころには僕はもうすでに 【 新しいもの 】 を作っている。
 僕はとにかく 【 徹底して変わり続ける 】 というスタイルを貫こう。
 出る杭は打たれる。 でも、出過ぎた杭は打たれない。
 もう一度やり直しだ。  今度の僕はかなり粘り強いはずだ。 」

僕は心底、戦いや壁が好きなんでしょう。
もう絶対に何があっても逃げない。
家族も増えたし、諦めない。
って思いましたね。

Re:getA誕生秘話イラスト:高本 泰朗

【人生をかけた“東京ギフトショー”への出展】

それからは日本国内の様々な展示会を調べつくし、ほとんどの展示会を見歩きました。
ファッション、雑貨、食品、ダイエット用品、介護用品、文房具、おもちゃ ・・・。
見れば見るほど自分の作ったリゲッタに自信が湧いてきました。
「 ここにはリゲッタがない。 ここにリゲッタを投入したら必ずブレイクする。 」
この場にリゲッタを発表できれば黒山の人だかりを作る自信はあると勘が働きました。

ただ靴業界の小さな展示会に比べて、東京の大きな展示会に出展するには数百万円の費用がかかります。
当時、資金力のないシューズミニッシュはもちろんそんなお金はありませんでした。
でも靴業界に居残ってもジリ貧なのもわかっていたので、
人生をかけて、日本で一番大きいと言われる
『 東京ギフトショー 』 に出展しました。

これでダメなら本当に諦めよう・・・と背水の陣で挑みました。
それでダメならも本望だ、 と。

怖さ半分、希望半分 そこに少しばかり自分の力を試せるという楽しみもあったと思います。
ビクビクしながらの出展でしたが、初めてのギフトショーは名刺が200枚以上交換できる大成功の展示会になりました。
靴業界では変わったデザインを作るシューズミニッシュは多少は有名でしたが、
靴業界以外のバイヤーは全然ミニッシュのことを、リゲッタのことを知りませんでした。

<つづく>

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第21回は2016年6月24日(金)公開!乞うご期待!
職人 Re:getAデザイナー 高本 泰朗 靴職人 Re:getAデザイナーシューズミニッシュ代表取締役 高本 泰朗

生まれも育ちも大阪の生野区という下町で過ごしてきたデザイナーの高本氏。
靴の専門学校、シューズメーカー数社での企画・デザインの経験を経て、当時靴の下請けであった実家「タカモトゴム工業所」で靴作りに励む。
2001年、後に「リゲッタ」「リゲッタカヌー」などのブランドを手掛ける「シューズミニッシュ」として、靴メーカーを始める。