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リゲッタ誕生秘話 第21回

Re:getA誕生秘話

リゲッタ誕生秘話 第21回

「リゲッタと僕のメジャーデビュー」

展示会が終わってからは日々鳴りやまないアポイントの電話。サンプルの発送希望。
ギフトショーに出てからは商談、商談の毎日でした。

今までになかったコンフォートへの切り口。
日本製で作り手の顔が見える靴。
日本製ではありえないと感じてもらえるお手頃価格。
そしてきちんと履きやすい。

きちんと靴に一生懸命の姿勢で、技術があって知識があれば低単価の商品でも素晴らしい物が作れる!!
いつしか海外製品では真似できない商品を作ることが出来るようになっていました。

マンネリ化した靴業界ではなく、新しい業界に乗り込むことで気分もリフレッシュされ、モチベーションも上がりました。
新しい業界では、なんと僕のことをリスペクトしてくれます。

もちろん商談には熱が入ります。大言壮語と思われてもかまいません。
少しでも多くの人に自分の靴を知ってもらいたい。試してもらいたい。
という意識が僕を熱くさせ一生懸命商品説明させました。
ほんまに命がかかってますもんね。そして家族、従業員を背負っています。
必死になって熱くなって当然です。
靴が売れなければ僕という存在は死ぬのです。
このあたりからお客さんに『 熱い人ですね・・・。 』って言われるようになってきました。
生まれて30年たってやっと自分のキャラが出来るとは・・・。
この業界ではまだ誰も僕のことを知らない。
靴業界でなまじっか有名になってしまっていた僕は新しい世界が毎日新鮮で、常に新しい発見をすることが出来ました。

お客様がストーリーを感じて、『 語れる履き物 』を作ることが目標でしたが、雑誌通販に出れば、他の雑誌通販も扱ってもらえる。
テレビに出れば爆発的に売れて、他のテレビ局も採用してくれる。
一流のバイヤーがリゲッタを語ってくれる。
そしてその想いが商品の表現にも乗り移り、リゲッタを買ってくれたお客様も語ってくれる。

2006年、2008年とギフトショーに出ましたが、結果的にこの展示会がリゲッタと僕のメジャーデビューになったのだと思います。

Re:getA誕生秘話イラスト:高本 泰朗

【最近よく笑うね。】

通販業界。

靴というサイズ選びが困難なもので通販業界に飛び込むということは簡単ではありませんでした。
それでも新しい業界でどう生き抜くかを考えるのは本当に楽しい作業でした。
問題があれば解決を目指す。
今まで通販業界になかった新しい販売方法を模索する。

靴業界の常識が通じない難しい業界でしたが、試行錯誤を繰り返すことでどんどん受注が増えました。
新しいお客さんともたくさん出会うことが出来ました。
僕の作る新作のデザインをこの業界のお客様は大事に大事に扱ってくれ、真剣なまなざしを持って対応してくれます。

今まで苦労してきたことを考えると、大変なのは同じですが、水が合う・・・というか泳ぎやすい業界に巡り合うことが出来たことが僕の人生を変えました。

通販業界に乗り込んでからは、長年の悩みだった不安定な仕事量が安定します。
僕を悩ませ続けたストレスから解放されました。
日に日に注文が増大し、やっときちんと利益が出るようになりました。

これで本当の本当に、両親を、家内を安心させることが出来るようになりました。

当時、家内によく言われました。
「 最近よく笑うね。 」 と。

<つづく>

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第22回は2016年7月8日(金)公開!乞うご期待!
職人 Re:getAデザイナー 高本 泰朗 靴職人 Re:getAデザイナーシューズミニッシュ代表取締役 高本 泰朗

生まれも育ちも大阪の生野区という下町で過ごしてきたデザイナーの高本氏。
靴の専門学校、シューズメーカー数社での企画・デザインの経験を経て、当時靴の下請けであった実家「タカモトゴム工業所」で靴作りに励む。
2101年、後に「リゲッタ」「リゲッタカヌー」などのブランドを手掛ける「シューズミニッシュ」として、靴メーカーを始める。