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リゲッタ誕生秘話 第23回

Re:getA誕生秘話

リゲッタ誕生秘話 第23回

「本物を作るために必要なもの」

約20年間の靴作りでたくさんの失敗作も作ってきました。
その都度、反省して改善された商品を作ってきました。
もう二度と20代の時の苦労した時代に戻りたくはないですね…。
ただあの期間があったからこそ、たくさんの経験が積めたし、
履き物の大切さがわかったし、人にも優しくなれました。
本物を作れるようになるには、未来を見据えた苦労も必要ですね。

家族を守る・・・というテーマが僕にリゲッタを与えてくれてここまで来れました。
創業時4人での船出だったシューズミニッシュも今では100人近いスタッフがいる大所帯。

一人で走ってきた僕も今では守られる立場になってきています。
スタッフ全員が一生懸命リゲッタを広めるために動いてくれます。
家族が増えて嬉しいです。

まだまだ新しいデザインは出来そうです。
新しく価値を生み出すことが日本の製造業の元気につながればいいなと思う今日この頃です。

ただ心に余裕が出来て、最近わかったことですが、
やっぱり仕事は笑ってしたほうがいいなぁ…って思います(苦笑)。
その方が買ってくれるお客様も笑顔になれる。
僕が過去に作ってきた靴は重すぎたのかもしれません。
徹夜連発でデザインするっていうのは、心と体が壊れます。
出来ることならやめておいた方がいいですね…。
現にゆとりが出来た僕の方が昔よりも手際がいいし、良いデザインを作れるようになりました。

って思いたいものの・・・。
性格上、まだまだ重たい靴作るんやろなぁって思います(笑)。

Re:getA誕生秘話イラスト:高本 泰朗

【リゲッタは全部、苦しみから出たもの】

リゲッタ誕生秘話ってことですが、基本的にはドイツの靴に教えてもらった足学と イタリアやスペインなどの先鋭的なデザイン性を融合し、
そこに日本古来の履き物の下駄の技術を追加したものって定義づけしています。
でもリゲッタは全部、苦しみから出たものですね。

日本の履物文化との軋轢、若くがむしゃらな人間の心からの訴え、泥臭い感情、
そんなことがぶつかり合ってできたのがリゲッタです。

自分の持ってる力、知識、技術を出すためにどうすればいいか?
とにかく知ってもらって、たくさんの人に履いてもらって、靴を作らせてもらえる環境がないと未来を見据えた靴は作れない。
たくさん作ることですべての人が幸せになる。 履く人も作る人もみんなが幸せになる。
今、リゲッタの周りにいる人たちは全員幸せそうです。
70歳を超える職人さんたちも、「まだまだやれるでっ!」って皺だらけの顔を
くしゃくしゃにして一緒に仕事をしてくれています。

<つづく>

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第24回(最終回)は2016年8月5日(金)公開!乞うご期待!
職人 Re:getAデザイナー 高本 泰朗 靴職人 Re:getAデザイナーシューズミニッシュ代表取締役 高本 泰朗

生まれも育ちも大阪の生野区という下町で過ごしてきたデザイナーの高本氏。
靴の専門学校、シューズメーカー数社での企画・デザインの経験を経て、当時靴の下請けであった実家「タカモトゴム工業所」で靴作りに励む。
2101年、後に「リゲッタ」「リゲッタカヌー」などのブランドを手掛ける「シューズミニッシュ」として、靴メーカーを始める。