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リゲッタ誕生秘話 第7回

Re:getA誕生秘話

リゲッタ誕生秘話 第7回

「順風満帆かな?って思った時に大抵事件は起きるものです。」

実家に戻ってからは仕事、仕事、仕事で2年間はあっという間に経過。
ミリオンシューズに努めた時に交際していた当時の彼女(今の家内)とは月に一回会えればいい方、
学生時代の友達とも何の交流もできない・・・というくらい努力と苦労をしていたと思います。
確かに仕事を楽しんではいるけど少し遊びが少なすぎたと思います。
未来の安定を勝ち取るために仕事が出来る時間は徹底して仕事をしたかったんでしょう。
気づけば怠けた考えをしていた僕は姿を消して、ストイックな自分に生まれ変わっていました。

実家での仕事は家族経営なので、家族ならではのトラブルや痴話喧嘩も多く大変でしたが、
25歳という若さで乗り切り、精神的にも随分たくましくなりました。
両親にも安心感を持たせることが出来るようになったと思います。
2000年になんとか仕事の目処が立ち、生活も安定してきたと感じることが出来るようになりました。
下請けメーカーではありますが、これでなんとか 『 飯が喰える 』 と思えることが出来たので付き合っていた彼女にプロポーズ。
一年後の2001年の3月に結婚しよう ということになりました。
まだまだ僕の仕事も忙しくなると思っていましたが、神戸に住んでいる彼女と一緒にいるためには結婚する方が距離も近く、 仕事への励みにもなると考えていました。

「 靴業界に入って7年。 やっと落ち着けるなぁ・・・。」 って当時は思っていました。

って落ち着けたら良かったんですがね・・・。
順風満帆かな? って思った時に大抵事件は起きるものです。



Re:getA誕生秘話イラスト:高本 泰朗

【なんか雲行きが怪しくなってきます・・・。】

順調になりかけたタカモトゴム工業所ですが、なんか雲行きが怪しくなってきます・・・。
靴業界全体が不景気なのにタカモトゴムばかりに仕事が集中していたことに
広島の親元メーカーから仕事をもらっている他の下請けメーカー「G」からクレームが入り始めました。

「 なんでタカモトゴムばかりに仕事を回すんだ。 不公平ではないか? 」という言い分です。

デザインしているのは僕で、その僕を育てたのはタカモトゴムであり父親。
だから僕が考えたデザインをタカモトゴムが製造するのは当然だと思っていたのですが、 親元のメーカーのカリスマ性のあった社長(先代)が亡くなり、若い息子さんが二代目社長になったことなども手伝い、
突然、僕の考えたデザインがすべての下請けメーカーに分配性になりました。
タカモトゴムが仕事をすれば本社である親元メーカーも潤うはずなのにおかしい・・・とは思いましたが、 睨みを聞かされては力関係でどうしようもありません。
他の下請けメーカーにデザインの型紙や設計書を送るのは嫌な作業でした。
努力をしていない人たちに企業秘密である僕の考えた靴の作り方などを教えるのも嫌でしたね。

<つづく>

Re:getA誕生秘話
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第8回は12月11日(金)公開!乞うご期待!
職人 Re:getAデザイナー 高本 泰朗 靴職人 Re:getAデザイナーシューズミニッシュ代表取締役 高本 泰朗

生まれも育ちも大阪の生野区という下町で過ごしてきたデザイナーの高本氏。
靴の専門学校、シューズメーカー数社での企画・デザインの経験を経て、当時靴の下請けであった実家「タカモトゴム工業所」で靴作りに励む。
2001年、後に「リゲッタ」「リゲッタカヌー」などのブランドを手掛ける「シューズミニッシュ」として、靴メーカーを始める。

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